映画「ミナリ」

 

 

1980年代

アメリカ アーカンソー州に成功を夢見てやってきた

韓国系移民の若い一家。

夫 妻 娘 息子。

 

様々な困難 予想だにしなかった出来事に見舞われ

妻のモニカは 今の生活に不安だらけだ。

そんな時に妻の母スンジャがやって来た。

毒舌家だが一家の生活に刺激をもたらすのだ。

 

農場の経営は火の車。

夫のジェイコブは挫けるどころか 

益々 成功への意欲を燃やす。

 

40年後の今 

この一家はこの地に根付いたのか どうか。

 

タイトル「ミナリ」は 韓国語では「芹」を意味する。

「逞しく地に根を張り 2度目の旬が最も美味しい」

と 韓国では芹に人生に重ねる。

 

祖母スンジャを演じたユン・ヨジョンさんは

韓国映画界のベテラン女優だ。

「ミナリ」の祖母役により 海外の数々の映画祭で

助演女優賞をかっさらった。

そして 最後にアメリカのアカデミー賞でも

ブラッド・ピットからオスカー像を受け取った。

 

若いユン・ヨジョンさんは結婚し 

俳優を辞め 夫とアメリカで7、8年過ごした。

離婚をして息子二人と韓国に帰り

俳優業を再開。

 

流暢な英語でのスピーチは

苦労の多かった7年間のアメリカ生活の賜物だ。

オスカーを掲げ 二人の息子に言う。

「一生懸命働いた結果が これだよ」

 

彼女の人生にも「ミナリ、芹」を思った。

 

予告編を是非!