トミコさんの畑に植っている
20個ほどの苺の株。
固い土に張り付くように
毎年 蕾をつけ 白い花を咲かせている。
実が赤く色づく頃
何者かが食べに来る。
それは
カラスかうさぎか
トミコさんは不思議で仕方ない。
「星野道夫のアラスカの家の庭。
赤く色づいた苺を
明日食べようと思っていたら
何者かに持ち去られる。
そしてある日
リスがイチゴを運んでいるのを目撃した」
と言う話を思い出した。
トミコさんが未だに食べた事のないイチゴ。
赤く色づくのを 楽しみにしているのは
ウサギかもしれない。
その苺の株を一つ貰って帰り
植木鉢に植えた。
果たして 赤く熟れた実は
私の口に入るのかどうか。
どうだろう?