齧られたミヤマカタバミ

ミヤマカタバミ
ミヤマカタバミ

 

誰にかじられたの?

淡い 儚い花びらを

ハート形の葉っぱを。

 

寒い春を耐えて

やっと姿を現した ミヤマカタバミ

 

小さな口でパクパクと

真昼に儚い花を食べる虫。

静かな光を落とす月の夜に

さぞや 楽しい夢を見た事だろう。

 

齧られて 恥ずかしそうにしている

ミヤマカタバミ

それでも 十分に美しい。