レース編み模様の枝の雪

 

見た事もない物に出会った時

人はどうするだろう?

 

私はゆっくりと近づき

あちらこちらを眺めたりする。

 

雪が 40センチ程積もった日の昼間。

細い枝に 砂糖のような白い雪が

絡まっていた。

 

上から眺めた 

繊細な細いツツジの枝。

そこに絡まった白い雪の

砂糖菓子のような白さ。

 

下に積もった

雪の上に浮かび上がった

レース編み模様の枝の雪。

 

すぐに溶けてしまうこの雪を

カメラに収めなくては。

 

シャッターのカシャリという音が

静かな白い空間に響いた。