明るい雪の日

2月9日
2月9日

 

深夜に 道路を走るタイヤの音。

その音で 雪が降っているのだなと分かる。

 

そして 夜が明けると

窓から見える景色は

厚い雪に覆われて

眩しく輝いていた。

 

 

粉砂糖を振りかけた様に

美しい 杉の林。

 

足跡のない 雪の上に

私の靴の跡がつく。

 

ゆるやかな風が吹き

枝に載った軽い雪が

さーっと舞う。

 

清らかな谷の水は

豊かに滔滔と流れ落ち

川から遡ってきた

カワガラスに出会う。

 

明るい雪の日に

走る車は幸せそうで

除雪をする私も 幸せを感じるのだ。