月の光に導かれ

28日 午後6時半
28日 午後6時半

 

買い物からの帰り道。

暗い山の細い道を走る

私の車を照らすのは

あの白い丸い月だ。

 

手が届きそうに 

すぐそこで 輝いている月。 

 

停車した私を

 

追い越して行った車。

テールランプの赤い光が

ゆっくりと消えた。

 

エンジンをかけ

私の車も走り出す。

 

鹿が道を横切る。

 

明るい月の光に導かれ

辿り着いた我が家。

ドアの上に灯る 淡い光が嬉しい。