巣ごもりの一日

 

カーテンを開けると

北風に吹かれて 雪が横流れに降っていた。

屋根に積もった軽い雪。

煙のように舞う。

 

小屋の前の道路は

たまに走るバスのタイヤの跡が消えない。

 

軽い雪は

歩くたびに 靴の周りでふわりふわり。

 

車に積もった雪を落とすと

それも ふわりと落ちる。

 

鳥の鳴き声も聴こえず

川の流れの音も

雪に吸い込まれていく。

 

誰も通らず 

誰もが 暖かい家の中で

巣ごもりの

沈黙の雪の1日だった。