九日。
仕事場の花瓶の水が カチンカチンに凍った。
花瓶の花は 氷に捕まり
びくともしない。
表のバケツの水も凍った。
バスタブの蛇口から 湯が出ない。
シンクの蛇口からは 温かい湯が出るのに。
辺りは凍ってしまった。
「温泉に行こう」と 車で片道30分の
山の中腹にある温泉へ 空いている午前中に。
温かい温泉の湯でほっとした。
帰り道に見える 雪に覆われた畑や山。
山の上を行く雲 雪を被った遠くの山。
「ああ 空が広いなぁ」
しばらく見つめ チクチクする冷たさに
慌てて車に引き返した。
朝 目覚めたら まず湯が出る様にしよう。
洗濯機の凍った水道も使える様にしよう。
後 数日で 又気温が上がると
天気予報で言っていた。