沢山の白い綿毛が
風に吹かれて飛んでいる。
それは まるで雪の様だ。
昨日は ピューピューと
そして
今日は フワリフワリと。
窓や ドアの網戸にひっついて
うちに止まったり
何処か 遠くに行ってしまったり。
映画「さすらいのカウボーイ」での1シーン。
コットンウッドの綿毛が
辺り一面 まるで吹雪の様に舞っていた。
馬にまたがったカウボーイが
その中をゆっくりと行く。
監督のピーター・フォンダは
綿毛の飛ぶ 美しい時を待って
この印象的なシーンを撮ったのだと思う。
この映画を見た20年後
私はアメリカで
コットンウッドに出会った。
ポプラみたいな葉を見上げ
「ああ これがコットンウッドか」
と 少なからず感動した。
綿毛の飛ぶ季節になると
いつも思い出す 映画の1シーンだ。