東の空から 西の空に
真っ直ぐ走る 飛行機雲。
どこから飛び立ち
どこへ行くのかは知らない。
山の中の 狭い空を
飛行機が 白い雲を描きながら飛ぶのを
私は毎日何回も
下から眺めていたものだ。
今日
久しぶりに 飛行機雲を従えて
たった一度 飛行機が飛んだ。
以前とは違う
西から東行きのルート。
新コロナで
取り巻く世界が変わった。
その息苦しい日々から
私たちはいつ解放されるのだろう。
毎日の変わりのない生活を
続けて行く先に 確かに光明が見える。
それが 余りにも小さくて
私は少し不安であり 苛ついている。
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