うちの側の谷は
カワガラスの棲み家の谷だ。
川の面を高速で低空飛行し
直角に曲がって 谷を遡る。
どこに巣があるのかは知らない。
谷に沿って歩いても
30分もあれば突き当たり
急峻な山道が上に伸びる。
林道の脇の細い谷水が
枯れる事なく流れ
細い水の流れが 川になり
琵琶湖にまで続いている。
谷に掛かる橋の上は
夏は冷たい風を感じ
冬は道がツルツルに凍る。
そして
深夜にキツネが
時々 ちょこんと座って
考え事をしているのが
小屋の窓から見える時もある。