ラジオで 誰かが言っていた。
「今日は七夕ですよ」と。
梅雨の雨は もっと優しいはずだった。
毎日続く雨の怖さを ニュース画面が伝える。
今 パソコンを前にして 雨の音を聴いていると
被災地の人たちの絶望が 私の心に届いてくる。
太陽や星が
灰色の雲の上に 輝いているのを
私は忘れてしまいそうだ。
笹の枝に短冊を吊るし
天の川を眺めたり
スイカを縁側で食べたり
花火をしたり
海水浴に家族で出かけたり。
小さな島国の懐かしい夏。
ストレスばかりが積み重なって
悲鳴を上げている様な
近年の夏だ。