赤蕪 白蕪の黄色の花

 

大根や蕪を切った残りのヘタ 

土に埋めたのが 雪のない時だった。

 

それが 葉を付け

その葉を摘み

味噌汁の具にしたりした。

 

小屋の周りの あちらこちらに

黄色の菜の花みたいな花が

ゆらりゆらりと群れて揺れている。

 

綺麗な赤い色の蕪を 酢漬けにしたり

白の蕪は ストーブの上に載せた鍋で

コトコト炊いたり。

冬の間に 私の胃の腑を楽しませた。

 

やっと 春の様子が見える昨日今日。

黄色の蕪の花は 私に言う。

「摘んで サラダにでもして下さいよ」

 

いや いや もう充分だ。

沢山の蕾を付けた 赤蕪 白蕪の花。

次々と咲く 黄色の花は

最後まで律儀な蕪だ。

 

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