雪の晴れ間

 

何を急ぐのか。

北西から南東へと 雲の群れが

走る様に流れて行く。

 

雪の晴れ間の青空だ。

 

ただ 嬉しい。

 

夜になり

軽くて小さい雪が

北の窓を叩く。

 

目を覚ます明朝には

雪かきをした小屋の周りが

又 

白い雪で覆われているはずだ。

 

去年の冬至の頃に貰った柚子で

2瓶作った柚子の砂糖煮。

 

カップにたっぷりと入れ

ストーブの上で湯気をあげるヤカンから

ほとばしる湯を注ぐ。

 

香り高い柚子茶。

「ふう〜」

一息ついた。