大津市瀬田から帰る途中。
琵琶湖東岸の湖岸道路を走りながら
日の暮れが早いのを気にしていた。
暗くなるまでに 山に帰り着きたい。
寄り道はなしだよ。
湖岸道路沿いは
メタセコイアがとても多い。
私の好きな生きた化石。
見過ごせないメタセコイアの並木が現れる。
美しく赤い茶色に色ずいた樹形のいい木々。
「やっぱり寄って行こう」
と パーキングに車を止めた。
テントが幾つか張られて
ご飯を食べてる人。
木をカンカンと音を立て削っている人。
三脚を立て写真を撮っている人。
ぼんやりと湖を眺めている人。
そして
メタセコイアを嬉しそうに眺める私。
メタセコイアの落葉を踏みしめ
並木に沿って ずっと歩く。
湖に近づき プカリプカリと浮いている
大きな群れのカイツブリを眺める。
半日をこの空間で のんびりと
お茶を飲んで過ごしたい。
でも
いつも せかせかとこの場を離れる。
早く山に帰らねばと。
今度こそ・・・必ず。