小屋の周りは
晩秋と冬の初めの景色が相まり
アルパカの毛糸の様な
暖かい茶の色合いだ。
今朝
表のバケツの水が
凍っていた。
山の向こうから
太陽が顔を出すと
すっと姿を消す
透明な薄い氷の板。
オレンジ色のマリーゴールドと
枯れても尚美しい
渋い紅色の紫陽花。
明るい陽射しを浴びる
僅かな花の彩り。
薄いライトダウンを羽織り
軽い毛糸のマフラーを
首に巻けば
冷たい空気が気持ちいい。
お腹が空いて仕方ないのも
この季節。
炊きたてご飯を
「ああ 美味しい」と
冬眠前の熊かリスみたいに
もりもり食べている。