峠行き(2)

山並みの一番奥が比良山
山並みの一番奥が比良山

 

峠からの下りは

歩いても楽なものだ。

 

自動車道路をぶらぶら歩けば

いつの間にか

集落に辿り着く。

 

でも 今日は車。

時々止めては

周りの山々を眺める。

 

遠くに煙が立ち上るのは

峠の下の集落だ。

伐採した杉の枝を燃やす煙。

 

山から見る煙は

人の気配を感じさせて

いいなぁ。

 

遠くに見える山並みの

一番奥は比良山・・・

と 言う事は

その向こうは琵琶湖。

 

空を飛ぶ鳥なら

大きな湖が見えているのだな。

 

鯖街道
鯖街道

 

車の走る道路に沿うように

鯖街道がある。

 

若狭から京都へ

塩をした鯖を背中に担いで京都まで。

一刻も早く京都へと

小走りで険しい山や峠を越えたとか。

 

春の若葉 秋の紅葉。

この美しさが 

峠越えの人の目に映っただろうか。

 

短時間の峠行きだった。

でも

なんとか間に合った

晩秋の赤や黄の彩りに

「あ〜 楽しかった」