峠からの下りは
歩いても楽なものだ。
自動車道路をぶらぶら歩けば
いつの間にか
集落に辿り着く。
でも 今日は車。
時々止めては
周りの山々を眺める。
遠くに煙が立ち上るのは
峠の下の集落だ。
伐採した杉の枝を燃やす煙。
山から見る煙は
人の気配を感じさせて
いいなぁ。
遠くに見える山並みの
一番奥は比良山・・・
と 言う事は
その向こうは琵琶湖。
空を飛ぶ鳥なら
大きな湖が見えているのだな。
車の走る道路に沿うように
旧鯖街道がある。
若狭から京都へ
塩をした鯖を背中に担いで京都まで。
一刻も早く京都へと
小走りで険しい山や峠を越えたとか。
春の若葉 秋の紅葉。
この美しさが
峠越えの人の目に映っただろうか。
短時間の峠行きだった。
でも
なんとか間に合った
晩秋の赤や黄の彩りに
「あ〜 楽しかった」