もう少し 北へ歩こう。
プカリプカリと浮いている水面を
左に見て。
冷たい空気が気持ちいいな。
湖畔に置かれたベンチに座って
向かいの西岸の
山並みを眺めよう。
ここに来れば
いつもそう思うが
「暗くなるまでに
早く山に帰らなくては」
と 気が急く。
日の入りが遅くなる頃に
ゆっくりと来よう
と ベンチに約束。
湖畔に沿って
緩やかに曲がる道を車で走る。
買い物をして
急に黄色く色づき始めた
山に帰って来たのは
暗くなる前の4時半だった。