川に続く短い下り坂

 

茸達が静かにこちらを見ている処から

たらたらっと川に続く

短い下り坂がある。

 

そこには

コンクリートで固めていない

川辺が続く。

 

川底が見え 澄んだ水が

サラサラと音を立てる。

  

枯葉が積もり始めた

その坂道を眺めながら

穏やかな景観がいつまでも

続く様にと思う。

 

時折 県道を走る車の音

遠く 近くで鳴く鳥達の声

見上げると色の変わり始めた

広葉樹から漏れる光。

 

山の中の

見落としそうな小さな場所。

 ゆったりとした 時の流れだ。