紫蘇の穂先を指先でしごく。
根気よく最後の一茎まで。
小さな花の萼。
ざるに山盛りだ。
流水で洗い湯がく。
湯が紫色に変わる。
出刃包丁でトントンと
刻んだ穂紫蘇。
砂糖 醤油 酒
そして 生姜のみじん切りと
鷹の爪の輪切り。
鍋に共に入れ
コトコトと煮詰め
照りが出れば 出来上がりだ。
陶の蓋物 ガラスの瓶4個に詰め
ご飯の友としよう。
種のプチプチとした食感が
鯛の子の様で
甘辛い味はご飯が進む。
両方の親指と人差し指の爪が
アクで黒く染まったのは
手間のかかる 一品を作った証だ。