赤い紫蘇の花が咲いた後
その紫蘇の穂を摘み取り
さっと湯がいてアクを抜く。
花の後の 小さく硬い萼。
包丁でそれをザクザクと切り
醤油 砂糖 酒で
カラリと炊き上げる。
冷凍庫に保存すれば
一年中たべられる
と トミコさんが言う。
茎にどっさりと花の付いた紫蘇を
大きな袋に詰め込んで
貰ってきた。
まずはテーブルの上に
細い枝についた穂を
水を入れたグラスに投げ入れる。
「ああ いい香りだ」
爽やかで微かな香り。
明日は
大きな花器にたっぷりと活け
その後は
いよいよ 醤油煮だ。
炊いている時の醤油の香り。
それを考えるだけで
昼ご飯が待ちどうしい。
サツマイモの蔓といい
紫蘇の穂といい
工夫して食べ続けてきた人間の知恵だ。