グラフか 樹の年輪か

綿毛
綿毛

 

NHKFMの番組「眠れないあなたへ」

硬質な声で語るスポーツコメンテーター奥野史子

柔らかな声で語る作家村山由佳

この二人が日曜日夜に

交代でディスクジョッキーを務める。

 

今夜は村山由佳

谷川俊太郎の家を訪ねて

色々と話を聞いていた。

 

その話の中で

とても面白い事を

谷川俊太郎が言っていた。

 

「人間の一生をよくグラフで表されるが

私は樹の年輪だと思う」と。

 

グラフはある年代をピークにして

その後は下り坂。

そして 最後は死を迎えゼロになる。

 

しかし谷川は

生まれた時が年輪の中心で

年々輪が増え

一番外の年輪が今だと言う。

 

私はお菓子のバウムクーヘンを思い

身近にある山の木々の年輪を頭に浮かべた。

 

これだけの話だが

「成る程」と心に残った。

 

ただの結果を表す棒グラフや曲線グラフより

樹の年輪と思えば

人間の一生は急に活き活きとしたものに変わる。

 

深夜に聴いた

私にとっては面白い話だった。