電車に乗っている時に
窓の外を真剣に眺めている人は
そう多くはないだろう。
私もそうだ。
夜汽車の時も
昼間の時も
ぼんやりと流れる風景を見つめている。
そんな私が
思わず写真に撮った一枚。
琵琶湖の上を
親が子供を引き連れて
浮かんでいるような雲達。
半ば眠っていた私が
しっかりと意識を取り戻し
どんどん形を変えていく今の雲を
記録しようと焦った。
スマホをズボンのポケットに戻し
電車の単調なリズムの振動に
又
私の意識は鈍くなり
心地良く
雲と並行して走る電車の中で
最寄りの駅まで
ほんの少しのひと眠りだ。