赤とんぼ 月 カフェオレ そしてトランペットの低い音

 

6時半になると

もう辺りは暗くなる。

 

出かけていても

「ああ 早く帰らなければ」

と 思う季節になった。

 

昼間に 

赤とんぼの群れが

川ノ上高く ホバリング

本当に沢山の群れだ。

薄いオレンジ色だった胴が

鮮やかな赤になって

これからどこに行くの?

 

「さて 今夜の月はどうだろう」

と 窓から夜空を見上げる。

空を埋め尽くした雲の合間から

白い光を放って

そこに月がいた。

 

 

マサコさんに貰った

スティック状の袋から

カフェオレの粉をカップに放ち

熱い湯を注ぐ。

甘い甘いカフェオレを飲みながら

深夜に聴くNHKFMから流れる

トランペットの低い音を聴きながら

1日が終わる。