窓から入り込む冷気

 

網戸を開けた時

クマゼミが飛び込んできた。

 

短い命を

こんな所で生きては駄目だと

表に放った。

 

明るい空に浮かんでいた半月が

夜の濃紺の空に 輝く星を従えて

ゆっくりと移行していった。

 

昼間の息苦しい様な暑さから

夜は 扇風機の微かな風が心地よい。

 

冷気が窓から入り込み

やっと疲れから 解放された。