日本中が沸騰している時は
海抜600メートル辺りのここでも同じだ。
午後3時
湖西の街まで急ぎの用事で下った。
山の中の道路ぎわの温度計は33度。
でも
いつの間にか深い緑に変わった
山の木々は元気だ。
うなだれている木なんて
どこにもいない。
田んぼの稲がまっすぐに伸び
辺り一面が緑。
緑の色は心の中を
すっと気持ちよくさせる。
用事を済ませて帰って来た
村の「ミッドタウン。」
まだ4時だというのに
メインストリートには車も走らず
萎れているような
疲れきった顔をした今日の「ミッドタウン。」
湿気で山が霞んでいる。
思わずニヤニヤとしてしまったよ。
「ごめん、暑いもんねぇ」
帰り道のキャンプ場には テントが並び
谷川では水遊びの人達の声がする。
日が陰り
夜露が降り
ラジオのスイッチを切ると
遠くからヨタカの鳴き声が聞こえる。
「今日も一日お疲れさま」だ。