私より随分若い女性の
個展が開かれている
京都のど真ん中にある
古書店に行った。
彼女とはおよそ30年程前に知りあい
その縁は細く長く続いている。
知人の陶は並んでいた。
「小さなかわいい物を作りたかった」
掌に載る小さな陶達。
小さ過ぎて何に使えば・・・
でも愛着を感じたら
小さくても
使い道が思い浮かばなくても
それは私にとってどうでもいい事だ。
小さな小さな皿を2枚。
今 この小屋にやって来た。
映画「ノッティングヒルの恋人」
そこに登場する旅専門の本屋は
ロンドンの下町のある
居心地のよさそうな空間だった。
中京区の真ん中にそんな本屋があった。
本を愛して古本に息吹をもう一度
という店主の思いが伝わる古書店。
扉を押して中に入った途端
「わあ いい本屋だ」と思った。
朴訥な人柄の知人と
地味な居心地のいい古書店。
そこに並ぶ
小さな陶と古書。
その出会いに
今日の私は幸せだ。