京都からここに移る前
アメリカのワイルドフラワーの種を
パラパラと蒔いた。
淡いオレンジやら黄色
そんな 可愛い花が
咲き乱れるのを頭に浮かべた。
結局根付いたのは
白い花だけ。
ワイルドフラワーであっても
やはり土との相性があるのだろう。
質素な姿の外来種の野草
傷に効く薬として使ったり
ハーブティーとして飲んだり
サラダに刻み加えたり 湯がいたりと
中々の働きをする。
沈んだ白の小さな花
試験管を洗うブラシみたいな
濃い緑の葉っぱ。
石の間という
条件の悪い土に根付き
水をやらなくてもへこたれない。
私にかまってももらえないのに
そんな事を気にもせず
毎年 きちんと花を咲かす。
とても タフな植物だ。