段ボールと紙をリサイクルに出す為に
村の支所に車で運んだ。
リサイクルコーナーの
大雑把に紐でくくられた雑誌の中に
きっちりとまとめられた
見慣れた雑誌が
こちらをじっと見ていた。
季刊誌「住む。」
12冊。
創刊当時から
図書館に予約して
見続けている雑誌。
長田弘の詩が2ページ。
それを読む為にだけ
借りていると言ってもいい。
数年前に
長田弘が亡くなった後も
変らず借りている。
「リサイクル 持ち帰り禁止」
と、書かれた紙は目に入るが
車にヒョイッ。
バーコードが貼られたこの雑誌は
図書館のものなのか?
私が毎回借りているのを
この雑誌は知ってか 知らずか。
こうやって
私の元に返って来た。
「ようこそ!
もう一度読んでみたいと思ってたんだ」