岡山(1) 矢掛町

 

4月20日と21日。

両親のお墓参りに岡山まで

姉と共に行ってきた。

父と母は人生の大半を大阪で過ごしたが

お墓は父の故郷岡山にある。

温暖でのんびりとしたいい所だ。

 

墓地の丘から
墓地の丘から

 

小高い丘の頂きにある墓地まで

最寄りの駅からタクシーで行った。

 

祖父母 両親 叔父の家の墓を

洗い 花を生け 線香を焼べる。

姉はちゃんと般若心経まであげている。

罰当たりな私はその間

あちらこちらと写真を撮った。

 

墓地から神社の階段へ
墓地から神社の階段へ

 

一体いつ出来たのか?

手すりもないガタガタの石の階段。

ここを老女二人が横向きに

ソロリソロリと無事下り終えた。

ヤブツバキが見事に咲いてはいたが

それを愛でる事もせずに

集中して。

 

黄砂で煙る
黄砂で煙る

 

駅までは4キロ余りだ。

「歩こう」

 

雲一つない晴天の下

畑の中の道

去年西日本大水害で決壊した

小田川沿いの堤

閑散とした山陽道の宿場町まで

体に水を補給しながら歩いた。

 

山陽道 宿場町矢掛 本陣
山陽道 宿場町矢掛 本陣

 

島津のお姫様篤姫

江戸城に向かう旅で泊まった本陣がある。

江戸時代の様子を彷佛とさせる町並み。

そして

篤姫が菓子「ゆべし」を

何十個と買った店がまだある。

昔から続く醤油醸造屋もある。

 

 

宿場町 古い町並みを何とか観光に結びつけたい。

数年前に

東京資本が何軒もの古い民家を

上手く改築して

感じのいい高級感のある宿泊所を作った。

その後に「西日本大水害」が起き

町の北側が泥流に飲まれた。

 

そして

伝統の町並みには

空き家が目立つ。

 

誰かに使ってもらいたいと

町役場は希望者を募っている。

「どうですか? 一度訪れてみては」

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井原電鉄清音駅から最寄りの駅矢掛までの途中に

西日本大水害で大きな被害を受けた真備町がある。

電車の窓から見えるいとこの家も更地になっていた。

残っている家も一階はガランドウの状態だと

遠目にも分かった。