私が住んでいる村で
一番好きな場所が
図書館の裏の堤だ。
ここからは
広い河原の東側に
比良山系が望める。
道の駅のレストランから
この風景を眺めながら
ご飯を食べるのは
心底 至福の時だ。
堤に植えられた
何十本もの桜の木は
まだ蕾が堅いけれど
ピンクの花びらが
思わせぶりに覗いていた。
用事が終わった後
久しぶりに堤を歩いた。
ローソンの紙コップの
熱くて薄いココアをすすりながら
ぶらりぶらり。
風もない
昨日の雪が
遠い日の出来事のように感じられる
暖かい午後だった。