身も心も縮み上がる。
そんな川の流れだ。
澄み切った翡翠色の冬の川。
リズミカルな音をたて
小さな岩を越える。
走っているかと思えば
眠っている様にさらさらと流れたり。
急なカーブを
大きくうねりながら
川岸を削る。
治水ダムから
白いレースのカーテンみたいに
流れ落ちる。
そんな風にして
下へ下へ
東へ東へと流れ
琵琶湖に辿り着く川。
そして
大阪湾への長い旅。
太平洋を越えて
アメリカの浜辺に行き着くのはいつの事やら。
「お気をつけて」と言うのはちょっと変だな。
じゃあ
「どうぞ楽しい旅を!」