「イングランド田園讃歌」の中で
著者のスーザン・ヒルは
オックスフォード郊外の古い家に住み
その村での出来事を綴っている。
四季の様々の出来事の中で
私が一番面白く読んだのは
冬の生活だ。
すっぽりと雪に覆われた夜。
分厚いコートとマフラーで
雪を踏み分け目的地まで歩く様。
「夢見つつ深く植えよ」での
ニューイングランドの田舎の古い家で
詩作と思索の生活を送る。
深い雪の降りしきる中 車を運転して
郵便局まで手紙を受け取りに行くサートン。
ローラ・インガルスの「大草原の小さな家」
小さな家シリーズの中で
私が特に面白く読んだのは
「長い冬」上下巻だった。
深い雪と凍える家の内と外の
家族の生活を逞しく描いている。
深い雪の中
遠方からやって来た知人の
ホームメイドのバターのお土産。
カチカチに凍ったバター。
大喜びする家族と共に
私まで嬉しくなった。
様々な本の中で
私にとって印象深いのが冬の描写だ。
と言う私の冬は?
目覚めた時の
朝日に輝く白い世界に溜息をつき
又ある時は
恐怖で身をかがめたり
動物の死を目の前にして
緊張しながら生きている。