カケスと狐

 

 

雪の上に

足跡を残しても

中々顔を見せない動物達。

 

兎かも知れないと思っていたら

それはカケスだった。

 

思っていたより大きな鳥だ。

うちの小屋の周りを

ウロウロ歩いたり 飛び回ったり。

餌のカメムシを探しながら。

 

雪が降ってから

姿を見せない狐が

「来てる、来てる」

と 夫が喜んだ。

 

夜の窓から表を見たら

道路脇にちょこんと立っていた。

 

車が走らない夜の道路。

狐はゆっくり のんびり

何を考えているのか?

 

カケスは黒い羽を広げて

私の前を横切って行く。

 

「おっ」と驚く私を

からかうかの様に。