「会うは別れの始めなり」

 

チャックの畑のボランティアで

数ヶ月滞在したニコラウス。

パリから車で5分の所が実家の

19才の男の子。

 

ニコラウスに貰った蜂蜜を

ストーブの上で湯煎にし

とろとろになったのを

毎朝パンに塗って食べる。

 

FAUCHONのフレーバーティを

リュックに詰めて

フランスから持ってきた。

「いいのかな?、貰って」

香り高い紅茶だ。

 

昨日

ニコラウスがこの村を離れた。

帰国前に

高速バスで東京へ。

そして沖縄。

時間に余裕があるのなら

広島へ行ったらどうだろうと勧めた。

 

iPhoneとリュックの身軽な格好。

19才のしなやかな心で

広島を見て帰って欲しい。

 

目を潤ませて別れを言いに来る

チャックのボランティアの若い人達。

おばさんは泣かないよ。

「会うが別れの始めなり」

本当にそうだと知っているから。