朝
カーテンを開けた窓から見える景色は
それはゴージャスなものだ。
山の樹々に
粉砂糖を振りかけた様な白黒の世界。
流れる川まで暗い鉛色。
「冬は苦手だ」と言う人でも
この雪の知的な世界の美しさに
溜息をつくのではないか。
雪かきに精を出した後
薪ストーブの上で
いつも沸いている湯で淹れた紅茶を飲み
鋳物の鍋で
コトコトと炊いたスープで体を温めよう。
昼間の防災無線で
市のどこかの街と村で
雪による停電を知らせていた。
冬至の後
少しずつ日暮れが遅くなる。
春迄の三ヶ月
雪の川を疾走する
カワガラスの声を聞いたり
枝にたまった雪が
大きな音をさせて落ちるのに
驚いたりしながら
雪解けを楽しみに過ごそうと思う。
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ありがとうございます。
今年の「アトリエ便り」は今日まで。
来年は4日から再開します。
又、新年にお会いしましょう。