用事で近くまで来た。
帰りがけにちょっと寄る。
私の住んでいる市の
昔から変わっていないであろう
大きな内湖へ。
乙女が池を巡る細い道と木の遊歩道に
コツコツと響く靴の音。
その音に驚いて一羽の鴨が
バタバタと大きな羽音をたてて
水面から飛び立つ。
少し離れた所に着水する。
池の周りは雑木林。
台風で折れた木の枝が
綺麗に伐られている。
うねうねと曲がる木の幹。
琵琶湖 湖西の北は
戦国時代に織田信長、豊臣秀吉
浅井長政等が往来した所。
とても興味深い土地なのだ。
目の前に開ける
穏やかな内湖の景色。
池の水なのか
広がりなのか
空の高さなのか
対岸の家の並びなのか。
いつ来ても静かで
私の靴音に鴨が驚いて
飛び立つ。
いつもそうだ。