うちの小屋の前の県道を
ずっと奥に。
そこに「玉子屋のケンジさん」の家がある。
そのケンジさんの土地の
栗の木を貰い行った。
ストーブの薪用だ。
クネクネと曲がる山道を
車で15分か20分程。
道の両側に杉の人工林が連なる。
21号台風で倒れた大量の杉、杉、杉。
車の窓から見る無惨な光景が続く。
そりゃあ 6日間の停電もするはずだ。
こんな大きな杉が電線に倒れるんだから。
伐り倒された栗の木に到着。
年輪を数えると80年余り。
夫がチェーンソーで輪切りにする。
軽トラに積むのが私の仕事のはずが
80年生きた栗の木は
とても私の手に負えない。
杉の倒木を見た目には
ケンジさんの畑の野の花が
余りにも優しい。
風に揺れる野の花。
強い風にも倒れない。