枯れた薊

薊

昨日は天ぷらを思い

今日は風に吹かれる

枯れた薊の綿毛の行方を想う。

現実と想像の間を行き来する私だ。

 

淡い紅の薊の花が

空に向かって咲き誇り

蜂や蝶を呼び寄せていた時は過ぎた。

 

茎も葉も花も好天続きで

綺麗に枯れた。

からからに乾いた葉っぱ

指にとってこすると

はらはらと崩れた。

 

植物の終末の姿は

種を弾いたり 綿毛となって飛んだり

それが土に還って無になる

 

枯れていく美しさを持つ植物達。