三日月がふわり

 

「暑い 暑い」

と、会う人が皆言う。

 

川がもう溢れるかの豪雨の後

この熱風とべたつく湿度の日々。

 

私はもうお手上げだ。

誰もこの気候変動を止める事が出来ない。

悲観的な私。

 

ヒグラシの鳴き声は午後4時の合図。

 

涼しくなった夕方に表に出ると

木と木の間

薄い靄の後ろに三日月がふわりと浮かぶ。