山の
それも川筋の
すぐに日陰になる様な所に住んでいる。
山の向こうから
顔を出した太陽と月が
頭の上を移動する。
野鳥が
群れをなして樹々の間を飛び交う。
雪が溶けて暖かくなると
競う様に山や原っぱが賑やかになる。
自然の中に
浸る様に住むのは
気持ちがいいし贅沢なものだ。
昨日
琵琶湖の西岸に用事で出かけた。
霞の向こうに
比良の山並みが見える。
暖かい空気感。
私は思った。
余りにも近い山に
抱かれる様に住んでいる日常に
私は緊張して生きているのかも知れないと。
比良の裾野から広がる空間に
自分を置いている今
心が解かれていく。
これは初めて感じる不思議な感覚だ。