錆びた鉄の色。
まるで枯れているかの様な山や林。
それは
杉の花の彩りだ。
まだ
山も畑も家の周りも
厚い雪に覆われているのに
花だって?
風吹く日に
淡い黄色の幕がはった様に
飛び散る杉花粉。
ああ、大変だ。
白いワゴンが止まる。
「乗っていかれますか?」
こんな山の中で
山を眺めて歩いてる人がいるなんて
思いもしない「なにわ」ナンバーの親切な人。
丁寧にお断りした。
日陰の道は
凍ってツルツルで
そろりそろりとウォーキング中。