さらさらの雪(2)

 

うちの集落より

まだずっと奥に住む「弟君」

うちの倍の雪が降る。

 

車の周りを除雪したのに

次の日の朝

「車が隠れる程の雪が積もった」と嘆いている。

 

うちは給湯器と洗濯機の水道が凍った。

除雪で汗をかいてもシャワーが使えない。

「何て事ないよ、何ヶ月も続く訳じゃなし」

と、自分に言い聞かしたりして。

 

窓から見える雪の世界は

外灯に照らされなんと美しい事か。

 

嘆いたり、景色に見とれたり。

そんな事を繰り返して

春に一歩一歩だ。