遅くなった日暮れ

 

「おっ?、日暮れが少し遅くなった?」

五時を過ぎてもまだほんのりと明るい。

 

冬はまだ始まったばかりなのに

春が遠くに見えた様な嬉しさだ。

 

いつもより早く雪が降った。

やり残した事を考えると気分がめげた。

 

一日一日明るい時間が増え

遠くで手を振っている春。

 

冬至にはカボチャを炊こう。

「秋の長雨でいい小豆が採れなかった」と

嘆いていたトミコさんの小豆で

ぜんざいを炊こう。

 

ちゃんとしたご飯を食べ

仕事をし

雪が積もれば雪かきで汗を流し。

そんな毎日を送りながら

3月を待とう。