木曜日にここを去るフランス人のポーリンと
まだもう少し滞在するスイス人のカミルと一緒に
まずはうちから車で20分の集落へ。
山の村の突き当たり。
その集落から歩いて
杉の暗い人工林を過ぎると
明るい雑木林の山道が続く。
明るい青空の下
黄色の落ち葉が舞い落ちる。
崖から流れ落ちる水。
あれは布を赤く染める花だ。
名前が思い出せない。
一時間程登ると橅の木が現れる。
枝がくねくねと夜に見れば怖い樹形。
重なる山並みが目の高さに見える。
汗をかき始めた頃小入谷峠にたどり着いた。
霞の向こうに福井の小浜湾が見える。
滋賀や京都の山並みも。
パノラマの世界を見ながらおにぎりを食べ
「さあ、帰ろうか?」
往復4時間近くの山歩き。
今の私の頭の中は
歩きながら眺めた広い世界で埋まっている。