私がやっと字を読める様になった頃
家族が私に買い与えた絵本。
それは
白雪姫であったり
シンデレラであったり。
はまぐり姫と言うのもあった。
かぐや伝説のはまぐり版だ。
風邪を引いた時に買ってもらったイソップ。
漫画版のイソップは
私の空想を膨らませ
少しの外国の文化を感じさせた。
おやゆび姫はそんな中でも
とても不思議な物語だった。
池の睡蓮の葉っぱの上に座っている
かわいいお姫様とグロテスクなカエルの王子。
そのお姫様を救い出すツバメ。
ツバメの背中に乗って空を飛ぶお姫様。
ゾクッとするアンデルセンの物語。
木の枝にちょこんと座って眼を細めている
小指の先程のアマガエル。
「かわいいな」
じっと見ている間に
子供の頃の情景や
おやゆび姫の事を思い出したよ。