清水(しょうず)
山肌から湧き出ている伏流水。
ここらでは「清水(しょうず)」と呼ぶそうだ。
アスファルトの道路が
いつも黒く光って濡れている。
山道に大きな水たまり。
そこには
ゼリーの様な蛙の卵達。
そんな所は
山の崖から清水が吹き出ている。
雨が降って
雪解けが少しずつ始まって
その水が地中に沁み込む。
やがて清水となり
軽やかな太鼓か
笛の様な音をたてながら
湧き出てくる。
冷たい清らかな清水の場所は
村のあちらこちらにある。