午後2時過ぎ
村の「ミッドタウン」は
私の住んでいる山の中より
標高が少し低い。
その分
雪の量も少ない。
旧道に入る。
家の前を流れる水路には
たっぷりとした
清らかな水が
とうとうと流れている。
国道にも
旧道にも
雪を溶かす水が
道の真ん中に
ずっと一列
噴水の様に出ている。
「ああ、ここは雪国なんだ」
全国的に
春がやって来たかの様な日。
それがとても嬉しくて
私はミッドタウンから
窓を開けて車を運転し
帰ってきた。