青い空を東から西へ
まっすぐな雲を従えて
飛行機が飛んでいく。
一日に何回も。
どこの空港から飛び立ち
どこの街に降りるのか。
飛行機の中でキャプテンが話す
「destination」という言葉は
旅をしているんだという
実感がわく。
そして目的地である行った事のない街へ。
その街を飛行機の窓から見た時の感動。
それは摩天楼のてっぺんであったり
白い教会と白い木の家の村であったり
赤い土の砂漠であったり
煙った様な淡い緑の浅瀬の海であったり。
春になったら旅に出ようか。
在来線の電車に乗って海沿いをのんびりとか
飛行機に乗ってカウリスマキの国とか
妖精の住む緑の小さな島国とかね。
飛行機雲を眺めていると
私の頭の中には
世界地図が広がってしまう。