町名「市場」
私の住んでいる集落は
この「市場」より山奥で
かつて
炭焼きも生業の一つだった。
男は炭俵を3俵、女は2俵背負い
「市場」の炭問屋まで歩いて運んだ。
車では30分の距離。
かつての呉服屋の
面影が残る洋装店は
80代の女性に
今でも便利な店だ。
酒造りの家は
一軒は荒れるに任せ
もう一軒は「元酒造りの家」という札が立っている。
この家の前を駕篭かきが・・・
質屋に行っても知った人ばかり・・・
今ある豆腐屋は・・・
等と思いを巡らしながら歩いても
すぐに通り過ぎてしまう。
活き活きとした生活のあった
山の中の小さな町。
ぶらぶらと歩くのも
気が引ける程の静けさだ。
まだコメントはありません。